高校倫理の範囲で学ぶ「ヘーゲル」
ヘーゲルを解説!でもその前に!
どうも17(じゅうなな)です。はてなブログ初投稿で非常に緊張しているのですが。。。
私は現在哲学科の学生で、「倫理苦手です(泣)」という高校生や、「テスト前だけどWIFIなくて解説動画観れん🥺」という学生向けに、倫理の記事を投稿していきます!
ただし、中の人はかなり気分屋なので、解説する順番は完全に自分の好きな順番になってしまいます。。。ご了承を!では解説に入っていきます!
ヘーゲル、絶対精神、弁証法
ヘーゲルは、本名、ゲオルグ•ヴィルヘルム•フリードリヒ•ヘーゲルと言い、1770年に生まr...と
生い立ちから語りたいところですが、テストに出るのは彼の思想であると思うので、カットを
して、ヘーゲルの思想の紹介に入りたいと思います。ヘーゲルの思想を理解する上で、この上
なく重要なのが、「絶対精神」と「弁証法」の二つです。まずは「絶対精神」の方から
解説していきます。「絶対精神」とはイコール、「理性的な精神」のことです!!
これだけだと、「は?何言ってんの、この人」ってなりますよね…ところがこの考えの根っこ
から考えると、納得できると思います。
まず現代の社会とはこれまでの多くの発展や進歩の上に成り立っています。例えばテレビなど
もそう言えます。戦後まもなくに完成したテレビは、白黒テレビという、色を映すことのでき
ないテレビでした。少し時代が進むとカラーテレビが生まれます(「サ○エさん」の茶の間に
あるアレですね)。また時代が進むとブラウン管、薄型…と改良が進み、現在ではまるでその
場にいるかのような美しさをテレビが映し出すようになっています。しかしこのテレビの発展
は、なぜ可能だったのでしょうか。それは、私たちの持つ、「その場にいなくても、サッカー
の試合が観たいなあ…」とか「一日に起こった出来事を短時間で簡単に知りたい」という思い
から来ていると考えられます。ヘーゲルはその精神こそが歴史を支配しており、人間のもつ自
由をもとにした「理性的な精神」、すなわち「絶対精神」である!
「自由をもとにして人間の絶対精神が歴史を作り出していくーーー」哲学的でもあり、詩的
で、非常に惹かれる思想だと17的には感じます。またヘーゲルはこの「自由」自身も、より多
くの人が自由を手にするように発展を繰り返していることから、ヘーゲルは歴史を、「世界
史とは自由の意識の闊歩」と表現しています。
次はいよいよ弁証法についてです!少し前に「自由をもとにして人間の思い(絶対精神)が歴
史を作り出していく」ということを勉強しました。ヘーゲルはこの人間の思いや思考の中には
弁証法という法則があると言います。
ここまで来たら、「弁証法ってどんな法則なんだ?」というツッコミが入ると思いますので、
そこも解説していきたいと思います。
まずここに例として高校時代の僕を登場させます(笑)僕は高校時代、「癖毛だから、癖毛を
ゴマかすために髪を染めたい!」と思っていました。しかしながら僕が通学していた高校は髪
を染めることは禁止であったため、染めることはできませんでした。何より僕は変に真面目で
あったため、「校則は絶対に守らないといけない」と考えていました。以上のようないきさつ
から「高校卒業までは染められないな。。。じゃあ、大学に入ったら好きなだけ髪を染めよ
う!」と考えるようになり、大学生になったら髪を染めました(癖毛をごまかせたかどうか
は・・・)。
この私の思考から弁証法的な思考を見いだすことができます。先ほどでてきた、「癖毛だか
ら、髪を染めたい!」という主張は、ヘーゲル的に言うと(正)の主張となります。そ
れに対してもう一つの思考である、「校則を絶対に守らなければならない」というものは
(反)の主張です。そしてこの二つの主張がまとめられる、統一されることによって、僕の最終的な主張である、「高校卒業までは染められないから、大学に入ったら
染めよう」という、これまでの主張を乗り越えた主張が生まれるわけです。これを哲学的な用
語で止揚(アウフヘーベン)と言います。東京都知事の小池さんが使っていたこと
で一時期話題になっていましたね。初めてこの言葉を見た時、「何だこの言葉は?意味分から
んぞ!」となったのを思い出しました(笑)
以上がヘーゲルの思想であり、定期テスト対策でおさえておくべきポイントです!